本記事では、ロレックスのエアキング(AirKing)を紹介します。
エアキングと言えば、現行のRef.116900のイメージが強いかもしれません。私自身も、エアキングと言えば緑色の秒針や文字盤上の緑色のROLEXの文字が頭に浮かびます。
ただ、本記事で紹介させて頂くエアキングは、この現行のエアキングとはかなり異なった印象です。
1.エアキング Ref.5500
上の写真が本記事で紹介させて頂くエアキングです。
光の反射で少し読みにくですが、12時位置下部のROLEXのロゴの下に「OYSTER PERPETUAL」「Air King」と記載されているのが分かります。
ご覧の通り、このエアキングは、現行モデルとは異なった古いモデルのエアキングで、Ref.5500という1950年代から1980年代に渡って生産されていたモデルです。
既に30年以上も前に生産終了となったモデルですが、長期に渡って生産されたモデルであるため、このエアキングRef.5500は中古で多く見つけることができます。
なお、一見すると古い時計に思えないほど綺麗ですが、この時計は2020年にオーバーホールに出して、ベルトや文字盤を新たしい物に交換しています。
2.ケース・ベルト素材 / ステンレススチール
ケース素材はステンレススチール製となっています。
ケースデザインも非常にシンプルな丸型です。
また、ベゼルはいわゆるポリッシュベゼルとなっていて光沢があります。
時計自体は古いですが、一度オーバーホールに出して磨きをしていますので、ベゼルのポリッシュも非常に綺麗です。
また、ベルトもステンレススチール製のオイスターブレスです。
3.リューズ / ねじ込み式
リューズはねじ込み式となっており、防水性も高められています。
当時の性能としては50m防水を備えていますが、時計の年代的にはヴィンテージの域にあり、基本的には水濡れには注意した方が良さそうです。
4.ケース径 / 34mm
ケース径は34mmなので、現行のエアキング(40mm)に比べるとかなり小さなケース径です。
実際、近年は時計の大型化が進んでいますので、そのような中でこのケース径34mmはかなり小さい部類かと思います。
実際、ケース径が40mmのGMTマスター2と比べると以下のようにかなり小さく見えます。
ただ、時計の大きさについては好みや腕の太さによる点もありますが、この34mmのケース径は、個人的には比較的腕周りが細い方にはしっくりとくるサイズ感かと思います。
また、腕周りが細くなくても、それほど違和感なくつけられるかと思います。
5.着用画像
以下が実際に着用した際の様子です。
私の手首周りの長さは約17cmですが、小さ過ぎて違和感があるということはないかと思います。
特にスーツスタイルに合わせた場合は、ケース径が40mmの時計よりもフォーマルな印象を与えてくれます。
6.風防 / プラスチック
風防はプラスチック製であり、現在主流となっているサファイアガラスではありません。
そのため、風防の厚みもかなりあります。
風防だけで厚さは3mmほどあります。
また、プラスチック風防のため、サファイアガラスに比べ傷がつきやすいので注意が必要です。
ただ、傷がついても磨いて綺麗にすることが可能で、実際、オーバーホールに出すと以下の通り新品のように綺麗になります。
7.ケース厚 / 12mm
プラスチック風防の厚みも含めると、ケース厚は約12mmです。
ただ、ケース径が小さいことや、プラスチック風防の厚みを除けばケース自体の厚みは10mmほどのため、見た目はそれほど厚さは感じません。
現行のGMTマスター2と並べると以下のようなイメージです。
8.文字盤 / グレー
文字盤のカラーはグレーです。また、インデックスもシンプルなバーインデックスです。
オーバーホールに出す前は文字盤のカラーはホワイトでしたが、オーバーホールに出した際に文字盤も交換してもらい、その際にカラーも変えました。
交換する文字盤のカラーとして、ホワイト・グレー・ブルー・ブラックから選択でき、私のようにオリジナルの文字盤の色と違う色に交換することも可能です。
このグレー文字盤は、ケースやベルトのステンレススチールのシルバー色と同系色なので落ち着きがあり、個人的にはお薦めのカラーです。
9.バックル / シングルバックル
近年のプロフェッショナルモデルは、ダブルバックルが主流となっていますが、このエアキングはシングルバックルです。
以下が閉じた様子です。
そして、以下が開けた状態です。
シングルバックルではありますが、バックルはしっかりと閉じますので、このエアキングを付けていて不意にバックルが開いてしまうといったことは今の所ありません。
10.今でも日常使いできるビンテージロレックス
最初に述べさせて頂いた通り、このエアキングRef.5500というモデルは、1950年代から1980年代に生産されており、個体によってはヴィンテージの部類に入ります。
実際、私が持っているエアキングも1970年代に生産されたものです。
ただ、そのような個体でも、オーバーホールに出せばかなり綺麗になりますので、ヴィンテージの時計だとは思われません。
ただ、このように綺麗な状態にするとオーバーホールの費用がそれなりにかかります(特にベルトを交換すると高い)ので、その点は留意が必要です。
現行のロレックスではプロフェッショナルモデルを始め大きいサイズが多いので、34mm径といった小さめのサイズを探している方にとっては、このエアキングRef.5500は候補の一つになるかと思います。
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