通称「カシオーク」と呼ばれているカシオのG-SHOCKのGA-2100シリーズですが、ベゼルがメタル素材となったGM-2100も発売されています。
どちらも話題となっているモデルですが、本記事ではこの両モデルを比較しながら紹介させて頂きます。
1.GA-2100-1A1JF
現在、GA-2100シリーズは多数のカラーバリエーションが展開されていますが、今回取り上げるのはGA-2100-1A1JFと呼ばれる型番で、GA-2100シリーズの第一弾として発売されたカラーバリエーションの一つです。
全体がブラックで統一されており、文字盤・ベゼル・バンドが全てブラックベースの配色となっています。
全体の色味がブラックで統一されているので、ベーシックで落ち着いたイメージがありまずが、後で述べる通り、視認性という点ではあまり良くありません。
2.GM-2100B-3AJF
GM-2100シリーズについても多数のカラーバリエーションがありますが、今回取り上げるのはGM-2100B-3AJFと呼ばれる型番で、こちらもGM-2100シリーズの第一弾として発売されたカラーバリエーションの一つです。
ベゼルはダークグレーのステンレススチールで、文字盤とベルトがグリーンの色味となっています。文字盤はヘアライン仕上げが施されており、グリーンはやや深みのある独特な雰囲気のあるグリーンとなっています。バンドのグリーンはいわゆる抹茶色に近い色味です。
2021年頃から、グリーンが腕時計の文字盤カラーの流行色の一つとなっているため、GM-2100のこのグリーンも人気カラーとなっています。
3.大きさ(ケース径)
それぞれのケース径については、GA-2100が48.5mm × 45.4mmで、GM-2100が49.3mm × 44.4mmとなっています。
メタルベゼルのGM-2100の方が縦に0.8mm長く、横には1mmほど短くなっています。
GM-2100は横幅はGA-2100より短くなっていますが、メタル素材のベゼルが存在感があるため、GM-2100の方が全体的にやや大きい印象を受けます。
実際に着用した際のイメージですが、以下がGM-2100です。
そして、以下がGM-2100です。
やはり個人的にはGM-2100の方が存在感があるように思えます。
4.厚さ(ケース厚)
また、ケース厚については、GA-2100が11.8 mmで、GM-2100も11.8 mmとなっており、どちらも同じ厚さです。
ケース厚11.8 mmは、G-SHOCKとしてはかなり薄い作りになっていると言えます。
実際に着けてみると厚さは以下のようなイメージです。
まずはGA-2100です。
そして、GM-2100です。
数値上は両モデルは同じ厚さですが、GM-2100はメタル素材のベゼルに存在感があるため、GM-2100の方が厚い印象を受けるかもしれません。
この11.8 mmという厚さは、袖ボタンを閉めたワイシャツなどタイトな服装の袖口には流石に引っ掛かる厚さですが、G-SHOCKを着用する際はラフな服装が多いかと思いますので、そのような服装においては気にならない厚さです。
5.視認性
時刻の見やすさという視認性の観点からは、両方とも文字盤と針の色が同系色のため、正直どちらもそれほど良いとは言えません。
さらに、GA-2100はブラックの文字盤上にブラックのインデックスが配置されているため、インデックスの視認性もあまり良くありません。
針もグレーで文字盤と近い色味のため、視認性という観点ではかなり劣ります。
一方、GM-2100はグリーン文字盤上にシルバーのインデックスが配置されているため、インデックスの視認性はGA-2100に比べれば若干良いと感じます。
針もブラック色で縁取りされているので、GA-2100に比べるとやや見易いと言えます。
以下が両方を並べてみた様子です。
上の写真のように明るい場所で比べても、GA-2100のインデックス(時刻を示すバー)は文字盤と同じ色となっているので、GM-2100に比べてインデックスが目立たないのが分かります。
6.重さ
それぞれの重量は、GA-2100が51g、GM-2100が72gとなっています。
GM-2100はベゼルがメタル素材のため、GA-2100に比べれば当然重くはなっていますが、それでもバンドを樹脂素材としているため、全体としてそれほどの重量とはなっていません。
普段、ステンレススチール製の機械式時計を着用している方にとっては、GA-2100もGM-2100もどちらも充分に軽いと感じる重さです。
ただ、やはりGA-2100とGM-2100を手に持って比べれば、わずか21gの違いですが、GM-2100は確かに重く感じます。
実際に着け比べてみると、GA-2100を着けた後では、GM-2100はやや重い時計という印象を受けます。
7.着け心地
着け心地だけを単純に比べると、個人的にはやはり重量の軽いGA-2100の方が良いと感じます。
GA-2100は着けていてもほとんど重みを感じないと言えるほどの軽さです。また、ベゼルもバンドも樹脂素材ですので、時計本体とバンドの重さのバランスも良いです。
一方、GM-2100はGA-2100に比べれば重さを感じますし、また、ベゼルがメタル素材である一方、バンドは樹脂素材ですので、時計本体とバンドの重さがアンバランスなため、全体としてのバランスがやや悪いと感じます。
そのため、着け心地としては、その軽さや全体のバランスの良さから、個人的にはGA-2100の方が良いと感じます。
8.価格
価格は、GA-2100シリーズもGM-2100シリーズもカラーバリエーションによって少し異なっていますが、今回比較したGA-2100-1A1JFは14,850円(税込)で、GM-2100B-3AJFが28,600円(税込)となっています。
両者の価格差は13,750円あり、およそGM-2100を1本買う金額で、GA-2100が2本買えることになります。
そのため、例えば3万円の予算で時計の購入を考えているのであれば、GM-2100を1本買うのではなく、GA-2100を2本異なるカラーバリエーションを買うということも検討しても良いかもしれません。
ただ、ネット通販では定価より少し安くなっているものもありますので、気になる方は以下のサイト等をご確認下さい。
9.日常生活で気兼ねなく使えるGA-2100、より高級感のあるGM-2100
以上、簡単に2つのモデルを比べてみました。
ケースの大きさについては、数値上は両モデルに大きな違いはありませんが、実際につけてみると、GM-2100はベゼルのメタル素材の存在感があり、個人的には大きく見えるように感じます。
そのため、腕が細い方にはGM-2100は少し大きな印象を受けるかもしれませんので、GA-2100が良いかもしれません。
また、着け心地という観点からも、全体的な軽さやバランスの良さはGA-2100の方が上かと思います。
また、ベゼルもバンドも樹脂素材で出来ているので傷を気にせずに気軽に着けられるという点でもGA-2100はお薦めです。
一方で、やはりGM-2100はメタル素材のベゼルが存在感があり、デザインという観点からはGM-2100の方が高級感が圧倒的にあるかと思います。
また、GM-2100は、他の一般的な腕時計に比べれば充分軽く薄い時計と言え、また、価格も3万円を切っていますので、高級感を出しつつも、日常的に着けられる時計としてはお薦めです。
個人的には、時計をぶつけたりするなどタフな環境での使用を想定されている方はGA-2100がお薦めですが、そこまでタフな環境での使用を想定していないのであれば、デザインに高級感もあるGM-2100が良いと感じています。
10.GA-2100のベゼルやバンドをメタル素材にカスタムすることも可能
なお、GA-2100シリーズについては、ベゼルやバンドをメタル素材に変更できる社外製のカスタム部品が多数販売されています。
GM-2100はベゼルのみメタル素材ですので、ベゼルもバンドもメタル素材にしたいという方は、GA-2100をカスタムすることも可能です。
以下記事では、実際にGA-2100にカスタム部品を取り付けてメタルのベゼル・バンドに変更していますので、気になる方はご参照下さい。
11.着用画像
以下の記事では、GM-2100B-3AJFとGA-2100-1A1JFを実際に着用した画像を紹介しています。
よろしければご覧下さい。
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