【レビュー】ジョンロブ「トーントン(TAUNTON)」

ジョンロブ(レビュー)

以前、以下の記事で、ジョンロブのニュークラシックラインの一つである「エンバー(EMBER)」を紹介させて頂きました。

このエンバーは、ダブルモンクストラップタイプのモデルです。

本記事では、ニュークラシックラインのコレクションから、ストレートチップタイプのモデルである「トーントン(TAUNTON)」を紹介します。

1.ニュークラシックラインとは

このトーントンは、ジョンロブのニュークラシックラインに属するモデルの一つです。

このニュークラシックラインとは、一言でいえば、ジョンロブのラインアップの中で一番手頃な価格帯(と言っても税込で約14万円)のモデルラインになります。

その特徴は、一枚の革から、まず、高価な価格帯に属しているプレステージラインで使用する革を採取し、ニュークラシックラインは、その余った部分から採取した革を使用していることにあります。

そのため、プレステージラインに比べれば、1つのパーツあたりの革面積は小さくなり、パーツ数は多くなります。

具体的には、

・プレステージライン:1足につき5〜6程度のパーツを使用。
・ニュークラシックライン:1足につき15程度のパーツを使用。

と言われています。

しかし、使用されている革はプレステージラインと同じものですし、パーツが多いからと言って、デザインに違和感もありません。

以下のトーントンの紹介でも、それが分かって頂けるとかと思います。

2.デザイン

デザインは、シティ2やアルフォードと同じストレートチップです。

上部から見たデザインは、シティ2と変わりはありません。

しかし、このトーントンはシティ2に比べて使用されている革のパーツ数が多いため、ヒールの部分のデザインがシティ2と異なります。

以下がシティ2ですが、アッパー部分からヒール部分まで1枚の革が使われています。

一方、以下がトーントンですが、ヒール部分にもう1枚別の革が使用されているのが分かります。

決してトーントンのデザインが洗練されていないというわけではありませんが、横から見たデザインはシティ2の方がトーントンよりシンプルでスマートなイメージがあります。

3.ラスト

ラストは7000番ですので、シティ2と同じラストです。つま先に綺麗なカーブを描いたシャープなデザインです。

上記の通り、シティ2とトーントンは、同じストレートチップのモデルであり、かつ、ラストも同じということで見た目には非常に似たものとなっています。

4.レザー

ブラックのオックスフォードカーフです。

上述の通り、ニュークラシックラインも他のラインと同じ革を使用していますので、他のラインに比べて革の質が劣るといったことはありません。

事実、私が持っているシティ2と比べても、革質に大きな違いを感じません。

5.ソール

ソールも、シティ2と同様に、通常のシングルレザーソールとなっています。

ソールについては、シティ2と異なる点はないかと思います。

6.着用画像

靴は、靴自体を単品で見た際のイメージと、実際に履いた際のイメージが異なることもあります。

実際に着用した際の画像を以下にまとめていますのでよろしければご参照下さい。

7.履き心地

このように、トーントンは、シティ2とデザインも似ており、ラストも同一という特徴を持っていますが、履き心地についてはシティ2より少しキツく感じます。

その理由は、使用されているパーツ数がシティ2に比べて多いため、靴の内部の空間が、トーントンはシティ2に比べて狭くなっているからだと思われます。

また、このトーントンも、シティ2と同様に、レザーがかなり厚めの作りとなっていますので、履き始めはかなり固い印象を受けるかもしれません。

しかし、履き込んでいけば、足に馴染んでくる点は、他のジョンロブの靴と全く同じです。

8.価格を重視するならトーントン、満足感を重視するならシティ2

トーントンの購入を検討される方は、多くの場合、シティ2と比較検討されるのではないかと思います。

価格面から言えば、トーントンは、シティ2と比べると5万円程度安くなっています。

この5万円という価格差は決して小さいものではありませんし、上記で説明させて頂いた通り、トーントンとシティ2でデザインや履き心地に大きな違いがあるわけでもありません。

そのため、価格を重視するのであれば、トーントンを購入しても全く問題ないかと思います。

一方で、やはりシティ2はジョンロブを代表する靴であり、「シティ2を履く」ということ自体に価値を感じる方もいるかと思います。

事実、満足感という点では、やはり有名なシティ2を買った方が大きいのではないかと思います。

そのため、個人的には、もし一足だけジョンロブのストレートチップを買うのであれば、シティ2を買うことをお薦めします。

5万円という価格差は小さくはないですが、やはりジョンロブの靴を買おうと思っているくらいの靴好きの方であれば、トーントンだけでは満足できず、結局はシティ2も欲しくなってきて買ってしまう可能性が高いです。

そのあたりの気持ちを一度自分で確認して、トーントンかシティ2を選ぶのが良いかと思います。

なお、トーントンと同じストレートチップのデザインのシティ2とアルフォードについては、以下の記事で紹介していますので、よろしければ参考にご覧下さい。

9.シティ2との比較

既に述べた通り、トーントンと同じストレートチップのモデルとして、ジョンロブには非常に有名なシティ2があります。

以下の記事では、そのシティ2とトーントンを比較していますので、気になる方はご覧下さい。

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