ジョンロブの代表的なローファーの一つと言えばロペス(LOPEZ)があります。
シンプルなコインローファースタイルは、まさに定番といえる一足です。
そんなロペスには、通常のラインアップとは異なる特別なモデルが存在します。
その一つが、この2019年の春夏コレクションのモデルです。
レザーやソールが通常のモデルと異なり、より柔らかな履き心地となっています。
本記事では、この通常のランアップとは異なる柔らかな履き心地が特徴的なロペスを紹介します。
1.デザイン / コインローファー
シンプルなコインローファースタイルです。
サドルストラップの甲の部分の楕円の窓が開いており、その他に目立ったデザインの特徴はありません。
まさに定番のコインローファースタイルといえます。
2.ラスト / 4395番(ワイドなラウンドトゥのローファー用ラスト)
ラストは4395番です。ワイドなラウンドトゥのローファー用ラストです。
ただ、J.M.WESTONの「180 シグニチャーローファー」と比べると、全体としては細身のデザインかと思います。
このロペスはアンライニング仕様(一枚革で出来ており、靴内側の革がない)となっており、とても柔らかな履き心地を実現しています。
そのため、細身のシルエットですが、実際に履いてみると窮屈な感じは一切ありません。
3.レザー / ムーアランドグレインレザー(バーントアンバー)
色はバーントアンバー(burnt umber)、レザーはムーアランドグレインレザーです。
バーントアンバーと聞いても、どんな色か直ぐに分かる方は少ないかと思いますが、赤みのある暗褐色や焦げ茶色のイメージです。
ジョンロブで一般的なダークブラウンのレザーより、赤みが強く、色味も暗いかと思います。ただ、日中の太陽光の下では、上の写真よりもう少し赤みが強く出ているかと思います。
また、ムーアランドグレインレザーについても、あまり聞いたことがない方が多いかと思いますが、オックスフォードカーフに比べ、柔らかな履き心地で、また、傷や皺も目立ちません。
4.ソール / テンシルレザーソール
通常のレザーソールよりも屈曲性を高めたテンシルレザーソールとなっています。アウトソールは通常のレザーソールと同じかと思いますが、内部の芯材を薄くするなどして、ソールの返りが格段に良くなっています。
そのため、履き始めからソールの返りの硬さがほとんどありません。
なお、つま先にはゴム補強を別途入れています。
5.履き心地 / 非常に柔らかで軽い履き心地
この2019年の春夏コレクションのロペスは、上記の通り、ムーアランドグレインレザーとテンシルレザーソールの組み合わせにより、履き始めから非常に柔らかな履き心地になっています。
ジョンロブを始め多くの革靴は、最初は硬い靴を履き込んで馴染ませていくというイメージがありますが、この靴はまさにそのイメージを覆すモデルとなっています。
なお、最近のジョンロブのラインアップには、このムーアランドグレインレザーやテンシルレザーソールを採用したモデルが多く見られます。
例えば、ムーアランドグレインレザーを使用したウィリアムや、テンシルレザーソールを使用したローリーなどがラインアップされています。
6.着用画像
靴は、靴自体を単品で見た際のイメージと、実際に履いた際のイメージが異なることもあります。
実際に着用した際の画像を以下にまとめていますのでよろしければご参照下さい。
7.定番のスタイルと履き心地を両立した一足
ラストやデザインは通常のLOPEZと全く同じ、定番のコインローファースタイル。
一方で、そのレザーとソールの特別な仕様から、とても柔らかな履き心地を実現しており、履き始め直後から足に馴染む感覚が味わえます。
このように、2019年春夏コレクションモデルのLOPEZは、定番といえるスタイルを保ちつつ、より一層快適な履き心地を実現しています。
飽きのこないデザインと快適な履き心地を両立しており、長く履くことのできる一足としてお勧めできます。
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