ジョンロブのブーツモデルはそこまで数は多くありません。
2020年10月末時点で、ジョンロブの日本公式サイトに掲載されているブーツタイプのモデルは
- Uチップのダービーブーツ「ALSTON(アストン)」
- 8アイレットのダービーブーツ「ALDER(アルダー)」
- サイドゴアブーツ「LAWRY(ローリー)」
の3モデルのみです。
この3モデルの中から、本記事ではサイドゴアブーツのローリーを紹介します。
1.デザイン / サイドゴアブーツ
履き口の側面にゴムの付いたシンプルなサイドゴアブーツです。
履き口のヒール側にのみプルタブが付いています。
実際に履いてみるとわかりますが、脱ぎ履きの利便性を考えると、履き口のつま先側にもプルタブが付いていた方が便利かと思います。ただ、見た目のデザインという観点からは、個人的には履き口のつま先側にプルタブの付いていないこのデザインの方が好みです。
また、サイドのゴアは綺麗な長方形型となっています。U字型のゴアよりも、個人的にはやや固いイメージを感じます。
2.ラスト / 8695番(美しいラインのアーモンドトゥのラスト)
ラストは8695番を使用しており、「トゥからヒールまで流れるような美しいラインのアーモンドトゥ」のラストとなっています。
シティ2などの7000番ラストと比べると、つま先にかけてやや丸みがありますが、野暮ったさはありません。
7000番ラストでつま先にキツさを感じる方でも、この8695番ラストであれば少し楽に履けるかと思います。
この8695番のラストはジョンロブのブーツスタイルのモデルに多く使用されているラストです。
なお、その他のジョンロブのブーツタイプのラストは、アルダーが8695番ラスト(正確には8695番ラストのブーツ用ラストの8695B番ラスト)、アストンは7000番ラストを使用しています。
3.レザー / ミュージアムカーフ(ダークブラウン)
レザーはダークブラウンのミュージアムカーフです。
この他にも現行のラインアップとしてはブラックのカーフが用意されています。
私のローリーのミュージアムカーフは比較的色ムラが強く、写真でも色ムラ感がかなり分かりやすく出ているかと思います。
ブーツスタイルのモデルはレザーの使用面積が大きいため、ミュージアムカーフの色ムラ感も大きく出ます。
そのため、ジョンロブのミュージアムカーフのムラ感の印象を強く出したいが方は、ブーツスタイルの靴についてミュージアムカーフを選ぶのが良いかと思います。
ただ、ミュージアムカーフについては色のムラ感に個体差がありますので、その点は注意が必要です。
4.ソール / レザーソール
ジョンロブの定番のレザーソールです。
だいぶ履き込んでいるのでかなり汚れています。
なお、つま先にゴムの補強を入れてもらっています。
5.履き心地 / 足首にやや締め付けを感じるが、つま先はゆとりがある
シティ2などの7000番ラストに比べ、つま先に若干のゆとりがあるように感じられます。
そのため、7000番ラストの靴でつま先に圧迫感がある方でも、ローリーであれば比較的楽に履けるかと思います。
ただ、やはりサイドゴアブーツであるため、足首の締まりを強く感じる方もいるかと思います。
私も履きおろした直後は、一日中履いていると夕方頃は足首が痛くなるようなことがありました。そのため、ソールやレザーが馴染んでくるまでは、足首の締め付けが気になることがあるかもしれません。
6.着用画像
靴は、靴自体を単品で見た際のイメージと、実際に履いた際のイメージが異なることもあります。
実際に着用した際の画像を以下にまとめていますのでよろしければご参照下さい。
7.冬のスタイルに万能に合わせられる一足
サイドゴアブーツのそのシンプルなデザインは、ジーンズスタイルから綺麗目なスラックスまで合わせることができ、冬の活躍の場面は多いと思います。
このローリーはダークブラウンのミュージアムカーフなのでカジュアルな印象がありますが、ブラックのカーフレザーを選べば場面を選ばず履くことができるかと思います。
価格は決して安くありませんが、冬のブーツスタイルの一足としてジョンロブのローリーは検討に値するかと思います。
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