靴に興味がある方であれば、いつかは自分だけのオーダーシューズを作ってみたいという思うことがあるかもしれません。
ただ、やはり「オーダーメイド」と聞くと敷居が高いと感じる方も多いはずです。そもそも、オーダの方法・手順も分からない方も少なくないかと思います。
そして、それがジョンロブとなると価格も気になるところです。
ただ、実はジョンロブでも、比較的リーズナブルにオーダー出来る方法もあります。
そこで本記事では、そんなジョンロブのオーダーの概要について紹介します。ジョンロブでのオーダーの参考になれば幸いです。
1.2種類のオーダー方法
ジョンロブの公式サイトを見ると、そこに、以下の記載を見つけることができます。
・バイリクエスト
・ビスポーク
この2つがジョンロブのオーダーメイドに該当します。
つまり、ジョンロブには2種類のオーダーメイドがあることになります。
それぞれの違いは簡単に纏めると以下の通りです。
【バイリクエスト 】 =いわゆる「パターンオーダー」
既成靴をベースとして(木型やスタイル・デザインは変更出来ない)、アッパーのレザー、ソール、バックル等を好きなものに変更できる。価格は比較的リーズナブル。
【ビスポーク】=いわゆる「フルオーダー」
木型から自分専用のものを作成し、スタイル・デザインも基本的には自分の好きな仕様に変更可能。価格はその分高い。
それでは、それぞれの概要を説明します。
2.バイリクエスト (BY REQUEST)の概要
2種類のオーダメイドのうち、比較的リーズナブルなオーダー方法です。
スーツのオーダーメイドで言うと、パターンオーダーに近いイメージです。
バイリクエストで自由に選択できる点とできない点は以下の通りです。
(1) スタイル / 既成靴のモデルから選ぶ
選ぶことができるスタイルは、指定された既成靴の中からしか選べません(ただし、現行にないラインナップからも一部選ぶこともできます)。
例えば、CITY ⅡやWILLIAMといったモデルを指定することになります。「CITY Ⅱをベースにつま先はスクエアトゥに変更したい」「WILLIAMのストラップの形を変更したい」といった変更は出来ません。
(2) 木型 / 既成モデルの木型からの変更は不可
木型は既成モデルと同様の木型になります。例えば、CITY Ⅱの既成靴の木型は7000番ですので、それを8000番に変更することは出来ません。
(3) サイズ / 既成のサイズから選ぶ
サイズも既成のサイズから選ぶことになります。具体的にはハース刻みのサイズで、ウィズ(足幅)は3種(D・E・EE)から選びます。
(4) レザー / 好きなものに変更可能(ただし、選べないレザーもある)
カーフ、ミュージアムカーフ、ミスティカーフ、スエード等から好きなものを選べます(一部、モデルによっては選択できないものがあります)。更には、クロコダイルやリザードなどからも選択できるモデルもあります。
(5) ソール / レザーソール、ラバーソールから選択可能
ソールもレザーソールとラバーソールから好きなものを選ぶことができます。ラバーソールについては、ライトウェイトウォーキングソール、クラシックラバーソール、カウンティソールなど多様な種類から選ぶことができます。
(6) バックル / 4種類から選択可能
バックル付きのモデルについては、バックルも変更可能です。具体的には、シルバー色のパラジウム、ブラック色のアンスラサイ 、ローズゴールド、イエローゴールドの4種類です。
(7) 仮縫い / なし
既成モデルの木型をそのまま使用し、サイズも既成のサイズから選択するので、仮縫いはありません。
(8) 作製期間 / おおよそ6ヶ月
オーダーしてから約6ヶ月で完成します。
(9) 価格 / 選択した既成モデルの価格×1.3倍
価格は、選択した既成モデルの価格にアップチャージ(バイリクエストの手数料)が30%上乗せされます。
また、レザーとしてクロコダイルやリザードなど特別な革を選んだ場合などは、更に追加料金がかかります。
3.バイリクエストのオーダー手順
以下の記事ではバイリクエストのオーダー手順について、より詳細に紹介していますので、詳しく知りたい方はご覧下さい。
4.ビスポーク(BESPOKE)の概要
2種類のオーダーメイドのうち、フルオーダーに該当するオーダー方法です。靴のオーダーメイドと言うと、一般的にイメージされるのはこちらのオーダー方法かもしれません。
スーツのオーダーメイドで言うと、フルオーダーに近いイメージです。
ビスポークでは基本的にほぼ全ての点において自由に選択可能です。
(1) スタイル / 既成靴のモデルからの変更(微調整)も可能です。
既成靴のモデルに変更を加えることも可能です。例えば、つま先の形やヒールの高さに微調整を加えることができます。
(2) 木型 : サイズ / 自分の足型に合ったオリジナルの木型が作製されます
この点がまさにビスポークの醍醐味かと思いますが、既存の木型ではなく、細かな点まで採寸・調整された自分の足型に合ったオリジナルの木型が作製されます。
(3) レザー : ソール : バックル / 好きなものに変更可能
当然、レザー / ソール / バックルについても、好きなものから選択可能です。
(4) 仮縫い / あり
自分の木型をベースに仮縫いされたトライアルシューズが作製されます。その試着を経て、更に細かい点の微調整が加わります。
(5) 作製期間 / おおよそ8ヶ月
オーダーしてから仮縫いまでが約4ヶ月、その後、更に約4ヶ月の合計約8ヶ月で完成します。
(6) 価格 / 100万円〜
価格は、選択したレザー等にもよりますが、基本的には100万円以上かかると覚悟した方が良いかと思います。
5.ビスポークのオーダー手順
私も当然ビスポークは経験したことがないので、実際の細かいオーダー手順までは分からないのが正直なところです。
いつか実際にビスポークを経験した際は、紹介したいと思います。
6.バイリクエストなら手が届く?
以上の通り、やはりビスポークでは価格的に手が届きそうにありません。
一方、バイリクエストなら、既成靴の価格に30%のアップチャージの上乗せですみます。それでも既成靴の価格自体が高いため、その30%のアップチャージだけで6万以上してしまうのが現実です。
ただ、実はジョンロブでは、毎年、そのアップチャージが不要となるバイリクエストのオーダーフェアを一定期間開催しています。
そのため、その期間であれば、既成靴と同じ価格でバイリクエストがオーダーできます。
それなら、ジョンロブのバイリクエストにも手が届くと思えるかもしれません。
以下の記事でバイリクエストフェアについて紹介していますので、気になる方はご覧下さい。
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