本記事ではエルメスの手帳・ノートカバーである「ユリス・ネオ(ULYSSE NEO)」のMMサイズを紹介します。
公式サイト上の表記ではノートカバーとなっていますが、大きめの手帳カバーとしても使用できます。
1.エルメスの手帳・ノートカバーの種類
エルメスの手帳・ノートカバーは、レフィルの留め具の形状や大きさの規格の違いから、大きく2種類に分けられます。
それが、(1)アジャンダカバーと(2)ノートカバー ユリスです。
それぞれの違いは以下の通りです。
(1)アジャンダカバー
アジャンダカバーは、レフィルをピンで留める形状となっています。
上の写真の中央の上下にあるピンにレフィルのリング部分を引っ掛けて使用します。
また、左右の内側にポケットが付いていますので、そこに手帳やレフィルを挟むこともできます。
そのため、市販のリングタイプの手帳やレフィルでもサイズが合えば使用することができます。
サイズは、大きく以下の4種類があります。
PMサイズ
一番小さなサイズです。かなり小さく、ほぼ手のひらサイズに収まります。
・カバーサイズ:縦10cm × 横7.5cm
・レフィルサイズ:縦9.1cm × 横6 cm
小さいので持ち運びに便利で、ポケットなどに入れて気になった際にさっと取り出しメモを取ることができます。
GMサイズ
PMサイズよりは一回り大きくなりますが、それでも手帳としては小さめなサイズです。
・手帳サイズ:縦13.2cm × 横9.5cm
・レフィルサイズ:縦12.5cm ×横8.3cm
パスポートの大きさとほぼ同じですので、小さめの手帳としてちょっとしたメモなどを書き込む際にお薦めの大きさです。
ヴィジョン(Vision)
PMサイズやGMサイズと異なり、縦長なデザインとなっているタイプです。
・手帳サイズ:縦17cm × 横10cm
・レフィルサイズ:縦16.2cm × 横8.6cm
今まで縦長の手帳を使ってきた方や、PMサイズやGMサイズでは少し小さいと感じる方にはお薦めの大きさです。
グローブトロッター(Globe Trotter)
おそらく現行のアジャンダの中では一番大きなサイズかと思います。
・手帳サイズ:縦19cm x 横14.5cm
・レフィルサイズ:縦19 × 横13cm
手帳としては大きめのサイズですので、多くの分量を書き込まれる方にはお薦めのサイズです。ただ、コンパクトに持ち運ぶのにはあまり向いていないかと思います。
(2)ユリス
上で紹介したアジャンダカバーの他に、もう一つのタイプの手帳カバーとしてユリスがあります。
ユリスは、レフィルとカバー本体をボタンで留める形式になっています。
上の写真の中央付近にある2つのボタンをレフィルに付いているボタンに留めて使います。
また、ユリスの特徴としてカバーを開閉するためのボタンが付いています(上の写真の右端部分)。
ユリスもサイズは大きく4種類あります。
ミニサイズ
ユリスの中では一番小さいサイズです。手のひらサイズとまでは言えせんが、手帳としては小さめのサイズです。
・手帳サイズ:縦11.5cm × 横11.5 cm
・レフィルサイズ:縦11cm x 横8.5cm
コンパクトに持ち運びたい方にはお薦めのサイズです。
PMサイズ
ユリスの中では2番目に小さいサイズですが、手帳としては一般的なサイズ感だと思います。
・手帳サイズ:縦16cm × 横13.5cm
・レフィルサイズ:縦15cm × 横11.5cm
持ち運びやすさも考慮しつつ、それなりに分量が書き込める大きさを求めている方にはお薦めのサイズです。
MMサイズ
手帳としては大きめのサイズ感です。
・手帳サイズ:縦23cm × 横19cm
・レフィルサイズ:縦22cm × 横17cm
サイズは大きい分、かなりの分量を書き込めますので、しっかりとメモを取る方にはお薦めです。
GMサイズ
現行のユリスの中では一番大きいサイズです。
・手帳サイズ:縦30.4cm × 横25cm
・レフィルサイズ:縦29.5cm × 横23cm
かなりの大きさで、A4サイズのノートも入ってしまうので、手帳というよりはノート感覚で使う方にはお薦めのサイズです。
一般的な手帳として使うには少し大き過ぎるかもしれません。
2.ユリスには「ユリス」と「ユリス・ネオ」があるので注意
なお、ユリスには、「ユリス」と「ユリス・ネオ」という2種類があるので注意が必要です。
大きな違いはカバーの内側の作りです。
「ユリス」はカバーの内側にポケットが付いていません。
一方、「ユリス・ネオ」はカバー内側の左側にポケットが付いています。
「ユリス・ネオ」の方が内側にポケットが付いている分、厚みは「ユリス」より少しあります。
ただ、内側ポケットがあることによって使い勝手は増しますので、個人的には「ユリス・ネオ」がお薦めです。
3.大きさ / 縦23cm × 横19cm
このユリス・ネオのMMサイズの大きさは、縦23cm × 横19cmとなっています。
縦の方が4cmほど長いですが、正方形に近い形になっています。
一般的な手帳カバーとしては大きめのサイズ感かと思いますが、その分、書き込みがしやすく、多くメモを取る方にはお薦めです。
私は比較的多くメモを取るので、PMサイズでは小さいと思いこのMMサイズにしました。
4.厚さ / 2.5cm
レザー自体にもしっかり厚みがあり、エルメス純正のレフィル(100ページ)を入れた状態では約2.5cm程になります。
上の写真が純正レフィル(100ページ)を入れた状態ですが(約2.5cmの厚さ)、まだ1cmくらいの厚みであれば追加で入れることができそうです。
5.内側に3つのポケット
そして、このユリス・ネオの大きな特徴が内側にポケットが付いているという点です。
MMサイズでは大・中・小の3つのポケットが付いています。
(1)ポケット大
左側の一番深い場所に大きなポケットが付いています。
スマホはもちろん、小さめなタブレットも十分入ります。
下の写真はiPhone12を入れた様子です。
また、筆記具なども収納することもできます。
エルメスの万年筆「ノーチラス」もゆったり入れることができます。
(2)ポケット中
ポケット大に重なるように、ポケット中とポケット小が付いています。
ポケット中もそれなりの大きさがあり、iPhone SEであればギリギリですが収納することができます。
小さめのペンなどであれば数本入れることができます。
(3)ポケット小
ポケット中の上に更に小さなポケットが付いています。
小さく折ったメモ紙やお札なども入れることができます。
また、ギリギリですがクレジットカードも一枚入れることもできます。
6.レフィルはボタンで留めるか、内側ポケットに挟む
(1)エルメスの純正レフィルであればボタンで取り付け可能
「ユリス」及び「ユリス・ネオ」は、レフィルをボタンで留めるようにできています。
そのため、エルメスで販売されているユリス用のレフィルにはボタンが付いています。
上の写真がユリス用のレフィルですが、2つのボタンが付いていることが分かります。
このボタンと本体側のボタンを付けて使用します。
レフィルをボタンで留めると下のようになります。
このようにレフィルをボタンを使って留めるので、基本的にはエルメスで販売している純正のレフィルの使用が望ましいです。
(2)ユリス・ネオであれば市販のレフィルやノートも挟むことが可能
ただ、ユリス・ネオであれば内側にポケットが付いていますので、そこに市販されている一般のレフィルやノートを挟んで使用することもできます。
左の内側のポケットにノートの表紙を差し込みます。
そのようにすることで、市販のノートや手帳でもサイズが合えば使用できます。
一方、ユリスには内側のポケットが付いていないので、このような使い方が出来ないので注意が必要です。
7.開閉ボタンが付いているのは持ち運び時には便利
また、ユリスの特徴として開閉ボタンが付いている点があります。
ボタンには「HERMES PARIS」の刻印があります。
この開閉ボタンですが、持ち運び時に手帳が開いてしまうのが防げるので個人的には助かります。
手帳に開閉ボタンが無いと、カバンに入れて持ち運んでいる際に手帳が開いて中に挟んでいた物が飛び出してしまったり、中のメモ帳が折れ曲がったりすることがあるためです。
8.大きさ・レフィルの留め方・内側ポケットの有無で選ぶ
上で紹介させて頂いた通り、エルメスの手帳・ノートカバーには多くの種類があります。
気に入ったカラーやレザーがあるかどうかにもよりますが、まずはどのくらいのサイズの手帳カバーが欲しいかを絞った上で、レフィルの留め方や内側ポケットの有無で、「アジャンダカバー」「ユリス」「ユリス・ネオ」の中から気に入った物を選ぶのが良いかと思います。
本記事がエルメスの手帳・ノートカバー選びの参考になれば幸いです。
9.その他のお薦め手帳カバー
(1)土屋鞄製造所
土屋鞄は質の高いレザーバッグで有名ですが、その他のレザーアイテムも多数ラインナップしています。
その中でも手帳カバーはシンプルで使いやすいサイズ・デザインとなっています。
【土屋鞄製造所】ヌメ バイブル手帳(2)COCOMEISTER
イタリアンレザーを使用した手帳カバーで、使い込む程に風合いが深みを増すエイジングを楽しむことができます。
内側にポケットやペンホルダーも付いているので、使い勝手も良いです。
【COCOMEISTER】マルティーニ・バイブル手帳
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