本記事では、エルメスの万年筆「ノーチラス」のカートリッジ交換について紹介しています。
このノーチラスは、日常的に使っていれば当然インクが無くなりカートリッジの交換が必要となります。
そこで本記事ではカートリッジの交換方法と、どのようなカートリッジが取り付け可能なのかを説明します。
1.カートリッジの交換方法は簡単
ノーチラスは、インクが無くなった場合でも新しいカートリッジを取り付けることで簡単にインクの補充ができます。
万年筆と言えばインクの吸引など手間がかかるイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、カートリッジ交換を行えば簡単です。
具体的な方法は以下の通りです。
(1)中央部分を回して本体を2つに分ける
(2)ペン本体からカートリッジを取り出す
(3)空になったカートリッジを取り出す
(4)新しいカートリッジを取り付ける
(5)ペン先を本体に収納する
それぞれ簡単に解説します
(1)中央部分を回して本体を2つに分ける
ノーチラスは中央部分を回すことによって本体を二つに分けることができます。
(2)ペン本体からカートリッジを取り出す
二つに分けた本体からインクカートリッジが入っている芯を取り出します。
上の写真の右側を引っ張れば簡単に芯が取り出せます。
取り出した芯は以下のようになっています。
(3)空になったカートリッジを取り出す
芯の中に空になったカートリッジが入っていますので、それを取り出します。
以下が取り出した空になったカートリッジです。
(4)新しいカートリッジを取り付ける
空になったカートリッジの代わりに新しいカートリッジを装着します。
上が新しいカートリッジ、下が古いカートリッジです。
新しいカートリッジの取り付け方法は、古いカートリッジが入っていた場所に同じように差し込むだけです。
(5)カートリッジを本体に収納する。
新しいカートリッジを入れたら、後は取り出しと逆の手順で本体を元の状態に戻せば完了です。
2.カートリッジはどこで買えるのか
この交換用のインクカートリッジですが、もちろんエルメスで購入することができます。
ただ、このノーチラスを取り扱っている店舗が限られているため、そのインクカードリッジを取り扱っている店舗も限られています。
そのため、どの店舗でもこのインクカートリッジを購入出来る訳ではありませんので注意が必要です。
基本的には比較的大きな店舗で取り扱いがあるようです。
3.エルメスの純正カートリッジ
エルメスでインクカートリッジを購入する場合、6本セットで1,200円です。
カートリッジ自体は小さいですが、きちんとエルメスの箱に入ってきます。
小さな箱ですが、リボンラッピングまでしてくれました。
また、裏側には「MADE IN JAPAN」のシールがあります。
この箱の中にインクカートリッジが6本入っています。
そして、インクカートリッジには「HERMES」の文字が入っています。
当然、このエルメスで購入した純正カートリッジであれば何ら問題なくノーチラスに取り付けることができます。
4.実はエルメスの純正カートリッジでなくても付け替え可能
このエルメスの純正カートリッジですが、上述の通り購入出来る店舗が限られており、また、エルメスの公式サイトのオンライン上でもほとんど在庫を見かけません。
それに加え、6本で1,200円という値段も決して安くはありません。
特に、限られた店舗でしかカートリッジを購入できないという点は、日常的に使用する万年筆のインク交換としては不便です。
そのため、もっと手軽にカートリッジが入手できないかが気になるところですが、実はこのカートリッジはエルメス純正のカートリッジでなくても取り付けることができます。
5.パイロット社のインクカートリッジで代用可能
そもそもこのエルメスのノーチラスは日本のパイロット社が製作しています(詳細については以下の記事を参照下さい)。
そのため、エルメスの純正インクカートリッジ自体も、製造自体はパイロット社が行っています。
先ほど紹介した純正カートリッジの箱にも「MADE IN JAPAN」のシールが貼ってあり、パイロット社が製造していることが伺われます。
そのため、パイロット社のインクカートリッジでも、そのままノーチラスに使用することができます。
6.パイロット社のカートリッジ
パイロット社のカートリッジはAmazonなどのネット通販でも購入することができます。
5本入りで200〜300円程度で売られています。
エルメス純正のカートリッジは6本入りで1,200円ですので、パイロット社のカートリッジは約半額程度です。
実際に購入してみましたが、下のような箱に入っています。
私が購入したのは5本入りです。
カートリッジを取り出してみましたが、形状はエルメスで購入したカートリッジと全く同じです。
唯一の違いは、カートリッジに「HERMES」の文字はあるかどうかです。
上の写真の上段がパイロット社のカートリッジで、下段がエルメスのカートリッジです。
形状は一緒で、「HERMES」の刻印の有無だけが異なることが分かります。
6.書き心地や使い勝手は全く変わらない
カートリッジの取り付け方法も上で紹介した方法と全く同じです。
実際に、エルメスで購入したカートリッジとパイロット社のカートリッジを両方使い比べてみましたが、正直、書き心地などで違いを感じることはありませんでした。
両方のカートリッジの違いはカートリッジ自体に「HERMES」の刻印があるか否かですが、実際に使用する際はカートリッジはペンの中に隠れてしまいますので、その刻印を見ることも出来ません。
そのため、エルメスのカートリッジに強いこだわりがない方や、通販等で手軽に購入したい方はパイロット社のカートリッジを使用しても良いかと思います。
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