チャッカブーツは代表的なブーツスタイルの一つであり、多くのブランドがチャッカブーツのモデルを有しています。
ただ、ジョンロブのチャッカブーツとなるとあまりイメージが湧かない方も多いかもしれません。
本記事ではそんなジョンロブのロムジー(ROMSEY)を紹介します。
1.デザイン / チャッカブーツ
いわゆるチャッカブーツスタイルで、アイレット(紐穴)は2つで、プレーントゥのスタイルです。
筒丈(ヒールから履き口までの長さ)はくるぶし丈です。
ジョンロブのサイドゴアブーツであるローリーと比べると、やや筒丈は短いかと思います。
伝統的なチャッカブーツのアイレットは2〜3つでくるぶし丈と言われていますので、その点からも伝統的で普遍的なスタイルを採用しています。
2.ラスト /8000番(セミスクエアトゥのエレガントなラスト)
ラストは8000番。細身のセミクスエアトゥのラストです。
つま先がセミスクエアとなっているため、丸みのある7000番ラストと比べると、よりシャープな印象があります。
なお、この8000番ラストは比較的珍しいラストで他のモデルではあまり採用されていません。その中で、8000番ラストを採用している有名なモデルとしてはダブルバックルのチャペル(CHAPEL)というモデルがあります。
3.レザー / スエード(ブラック)
レザーはブラックのスエードです。
写真だとフラッシュの影響でスエード部分が白みがかっていますが、実物は綺麗な深いブラックです。
毛足はそれほど長くはありませんが、軽く触ってみると肌触りの良さが分かります。
ソールもブラックなので全体として統一感のある色味となっています。
4.ソール / ラバーソール(アシュビーソール)
ソールはアシュビーソールと呼ばれるややボリュームのあるラバーソールです。
このラバーソールは、ゴムの耐久性も高く、ほとんど靴底は削れません。
また、グリップ力も高く、冬の濡れた路面でも滑ることはありません。
ただ、レザーソールに比べるとかなり重みを感じます。
なお、最近のジョンロブは、このラバーソールの重さを軽減したライトウェイトウォーキングソールを開発しています。
そのため、最近発表されたラバーソールのモデルは、軽量化されたライトウェイトウォーキングソールを採用しているモデルが多くなっています。
5.履き心地 / 履き口も柔らかく、ラバーソールのクッション性も履きやすい
ロムジーの特徴の一つに、その履きやすさがあります。
それは、履き口のくるぶし部分がアンライニング仕様(一枚革で出来ており、靴内側の革がない)で柔らかい作りとなっているためです。
そのため、歩いている際に履き口が足首に食い込むようなこともありません。また、靴を履く際の足入れも非常にスムーズです。
さらに、ラバーソールのためクッション性も高く、履き始めから快適な履き心地を体感できます。
6.冬の悪天候時にも履ける一足
このロムジーは、アッパーがスエードで、かつ、ソールもラバーのため、防水スプレーをかければ、少しくらいの悪天候でも気にせず履くことができます。
ソールはレザーソールに比べるとボリュームがあるため、カジュアルな印象になりますが、その分、ラフな格好に合わせることもできます。
そのため、悪天候や悪路でも履ける革靴として、スエードとラバーソールは、是非お勧めしたい組み合わせです。
ただ、筒丈が比較的短いので、ズボンの裾が履き口に引っ掛かることがあり、その点が気になることがありますので、実際に試着してみることをお薦めします。
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