【レビュー】エルメス「万年筆 ノーチラス(NAUTILUS)」

エルメス(文房具)

本記事では、エルメスの万年筆「ノーチラス(NAUTILUS)」を紹介させて頂きます。

エルメスのノーチラスは、そのデザインは他の万年筆とは大きく異なっており、また、機能的にもユニークな点があります。

エルメスの万年筆はあまり有名ではないかと思いますので、少しでも参考になれば幸いです。

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1.「ノーチラス」とは

(1)潜水艦「ノーチラス号」に由来

まず、この「ノーチラス(NAUTILUS)」という名称は、フランスの小説家であるジュール・ヴェルヌ(Jules Verne )氏の小説に登場する架空の潜水艦ノーチラス号に由来すると言われています。

この潜水艦ノーチラス号の美しい滑らかなデザインをイメージして名付けられたようです。

なお、このノーチラス号が登場する小説「海底二万里」は、ディズニーシーにある有名なアトラクション「海底2万マイル」のモデルにもなっていますので、ご存知の方も多いかもしれません。

(2)「万年筆」と「ボールペン」がある

このエルメスのノーチラスには、「万年筆」と「ボールペン」の2つのタイプあります。

どちらも外観のデザインは同じで、中身のペンの芯を万年筆にするかボールペンにするかの違いです。

ただ、価格については万年筆の方がボールペンより高くなっています。

2.日本の文具メーカーであるパイロット社が開発

そして、このノーチラスは、日本の文具メーカーであるパイロット社が開発・製造しています。

このノーチラス以外で、日本のメーカーがエルメスの商品を開発・製造しているという話はあまり聞いたことがありません。

なお、なぜパイロット社がエルメスの万年筆を開発・製造しているかについては、エルメス自身が以下のようなの冊子を作って説明しています。

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上の漫画によれば、エルメス5代目社長であるジャン・ルイ・デュマと、ノーチラスのデザイン担当を任されたマーク・ニューソン(Marc Newson )のいずれもが、パイロット社のキャップレス万年筆を愛用していたことから、万年筆についての開発をパイロット社に依頼したようです。

このように、日本の文具メーカーが開発しているため、このノーチラスの万年筆のペン芯には、エルメスの商品では珍しく「MADE IN JAPAN」の表記があります。

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少し見えにくですが、上の写真の中央部分に「MADE IN JAPAN」のシールが貼ってあります。

3.日本以外での公式サイトでは探すのが難しい

このノーチラスですが、エルメスの公式サイトを見てみると、日本の公式サイトではボールペンタイプのものが掲載されています。

また、大きめのエルメスの店舗では、実際に万年筆とボールペンのノーチラスを手にとってみることもできます。

私もエルメスの実店舗でこの万年筆のノーチラスを購入しています。

しかし、海外のエルメスの公式サイトでは、主要な国(フランス、アメリカ、イギリス)を確認しましたが、ノーチラスを見つけることが出来ませんでした。

海外の主要な店舗ではノーチラスを扱っているようですが、公式サイトでの掲載はあまり無いようです。

4.本体カラーは全部で4色。芯の太さも選べる。

本体のカラーは全部で4色あります。

・ブルー・カルボンヌ(ネイビーに近い色味)
・マロン・フォンセ(ダークブラウンに近い色味)
・ルージュH(レッドに近い色味)
・グリ・アルミニウム(シルバー)

また、芯の太さは、ボールペンであれば2種類、万年筆であれば6種類から選ぶことができます。

5.購入したのは万年筆タイプで「ブルー・カルボンヌ」カラー

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私が購入したものは、万年筆タイプのもので、カラーはブルー・カルボンヌです。

深みのあるネイビーに近い色味です。

6.本体と付属品

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このノーチラスは2つの箱に分けれ入れられています。

大きな箱には「本体」が、小さな箱には「万年筆の芯」が入っています。

上述の通り、「本体」のカラーは4色あり、「万年筆の芯」の太さは6種類ありますので、その中から好きな組み合わせを選ぶことになります。

7.大きな箱には、説明書・本体・カートリッジが入っている

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大きな箱の方を開けると、布袋が入っており、布袋を開けると中には(1)取扱説明書、(2)万年筆本体、(3)インクカートリッジ・コンバーターが入っています。

なお、この布袋にはペンを入れるポケットが3つ付いており、また、袋を閉じて結ぶリボンも付いています。

実際に袋を閉じると以下のような感じです。

そのため、この布袋自体に万年筆やペンを数本入れて持ち運ぶこともできますが、リボン部分の耐久性などはあまり高く無いように思えますので、筆箱代わりに毎日使うことには適していないかと思います。

(1)取扱説明書

取扱説明書は、全部で6ヶ国語で記載されています。

日本語での記載もあるので安心です。

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このノーチラスは、自分でペン軸の装着やインクカートリッジの取付・交換を行う必要があるため、この説明書は必要不可欠です。

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取扱説明書には、このようにカートリッジの交換方法等がイラスト付きで詳しく解説してあります。

(2)万年筆本体

次は、万年筆本体です。

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ノーチラスは無垢アルミニウムとステンレススティールの削り出しで出来てきます。

そのため、このブルーの色は塗装ではありませんので、使用中に色が剥げてくるということはありません。

また、このノーチラスの断面は、丸ではなく三角形になっています。

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そのため、机上で転がるということはありません。

なお、底面はシルバーのステンレススティールとなっています。

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なお、購入時には、万年筆のペン軸は入っていないので、自分で入れる必要があります。

購入時は以下のように中を開けても何も入っていません。

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(3)インクカートリッジ

もう一つの箱は、インクが入ったカートリッジとコンバーターが入っています。

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こちらのインクカートリッジとコンバーターはフランス製のようです。また、単体では販売されていないのか下の写真で分かるように「NOT FOR SALE」の記載があります。

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箱を開けると中にはインクカートリッジとコンバーターが入っています。

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なお、インクカートリッジには「HERMES」の記載があります。

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8.小さい箱は、万年筆のペン芯

小さい箱には、万年筆のペン芯が入っています。

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先ほど説明した通り、この万年筆は日本のパイロット社が開発したということもあり、ペン軸には「MADE IN JAPAJN」のシールがあります。

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少し見えにくですが、上の写真の中央に「MADE IN JAPAN」のシールがあります。

9.ペン芯の取り付け

万年筆本体にペン芯を取り付ける前に、ペン芯の中にインクカートリッジを入れる必要があります。

まず、先ほどのペン芯を真ん中から二つに取り外します。

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そうすると、中から空のカートリッジが出てきます。

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この空のカートリッジの代わりに、新しいインクの入ったカートリッジを装着します。

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そして、次に、インクカートリッジを入れたペン芯を万年筆本体に入れます。

万年筆本体を真ん中から取り外し、ペン芯を中に入れるだけで完了です。

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10.キャップレス(回転式格納ペン先)

このノーチラスの機能的な大きな特徴が、ペン先がキャップレスになっており、本体を回転させることにより、ペン先を本体に格納することができる点です。

下の写真がペン先を出した状態です。

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この状態から本体を回すことで、ペン先がそのまま本体に格納されます。

11.書き心地

この「ノーチラス」は、アルミニウムとステンレススティールで出来ているので、プラスチック製のボールペンなどと比べるとどうしても重量感があります。

そのため、普段軽いペンを使っていると、慣れるまではかなり重く感じるかと思います。

しかし、使い込んでいるとその重さにも慣れてきて、また、その重さが筆記時の特別感・高揚感も与えてくれます。

また、実用面でも、キャップレス機能はとても便利であり、また、本体が丸型ではなく三角形型なので机上で転がることもなく使い勝手も良いです。

一般的な万年筆とは異なったデザインもユニークで、人とは異なった万年筆・ボールペンを使いたい方にお薦めです。

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12.関連記事

より詳しい使用感や使い勝手については以下の記事もご参照下さい。

また、ノーチラス用のペンケースについては以下の記事をご参照下さい。

インク交換については以下の記事をご参照下さい。

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